Googleのディスプレイネットワーク(以下、GDN)では、広告の配信先を指定したり(プレースメントターゲット)、配信先のプレースメントデータをドメイン単位で確認できたりします。
その配信先プレースメント情報に「anonymous google」というのがあるのはご存知でしょうか。以前、AdWords運用アカウントによっては、anonymous googleが配信先プレースメントの多くを占めるケースもありました。
anonymous googleは匿名サイトという意味です。GDNの広告枠は通常WEBサイト側ではAdSenseというシステムをつかって広告掲載しますが、そのWEBサイト運営側がGoogleの広告を表示していますという自社のドメイン情報を、公開していない設定をしている場合に、このanonymous googleに該当します。
ドメイン情報を非公開にしているのは、WEBサイト側がなにか悪いことをしているとか、そういったネガティブなことではなく、AdSenseを利用しているドメイン情報が知られてしまうことで、自社の純広告などの広告販売などに影響がでてしまうケースなどが多いと想定されます。
配信先データとしては複数サイトが一緒になったものになってしまうため、anonymous.googleに広告を表示させたくない場合は除外設定することが可能です。ただ、anonymous googleは非公開サイトだから怪しい、効果がない、といった説も耳にしますが、筆者の感覚では必ずしも「悪者」ではないと思っています。
結局のところ、リスティング広告のパフォーマンスは、ビジネスのジャンルやそのLP、配信設定、ターゲット設定など多岐にわたる要素の影響があります。anonymous googleもしっかりパフォーマンスを見極めながら、除外するかどうかを判断すべき配信先プレースメントだと認識しています。